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「立正安国論」の現代語訳

立正安国論 文応元年(ʼ60)7月16日 39歳 北条時頼旅客が来て嘆いていうには、近年から近日に至るまで、天変、地夭、飢饉や疫病があまねく天下に満ち、広く地上にはびこっている。牛馬はいたるところに死んでおり、その死骸や骸骨が道路にいっぱい...
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「如来滅後五五百歳始観心本尊抄(観心本尊抄)」の現代語訳

如来滅後五五百歳始観心本尊抄(観心本尊抄) 文永10年(ʼ73)4月25日 52歳摩訶止観の第五にいわく「夫れ一心に十法界を具し、一法界に又十法界を具すれば百法界である。この百法界の一界に三十種の世間を具すれば即ち一心に三千種の世間を具する...
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「開目抄」の現代語訳

開目抄上文永9年(ʼ72)2月 51歳 門下一同いったい、一切衆生の尊敬すべき者が三つある。それは主人と師匠と両親である。・また習学すべき物が三つある。それは儒教と外道と内道たる仏教である。儒家においては三皇・五帝・三王を天尊と号して、諸臣...
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「佐渡御書」の現代語訳

佐渡御書 文永9年(ʼ72)3月20日 51歳 門下一同この手紙は富木殿の方、四条三郎左衛門尉殿、大蔵塔の辻十郎入道殿等、桟敷の尼御前などの一人一人に見てもらいたいものである。京都や鎌倉の合戦で死んだ人々の名を書き付けて送ってほしい。また、...
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「諸法実相抄」の現代語訳

諸法実相抄日  蓮 之を記す問うていうには、法華経第一の巻方便品第二に「諸法実相とは、所謂諸法の如是相、如是性、如是体、如是力、如是作、如是因、如是縁、如是果、如是報、如是本末究竟等」と説かれている。この経文の意味はどのようなものであろうか...
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「如説修行抄」の現代語訳

如説修行抄文永10年(ʼ73)5月 52歳 門下一同つらつら考えてみるに、この末法という三大秘法の南無妙法蓮華経が流布する時に、生をこの日本国に受け、この経を持ち、信心に励んでいく人に対しては、法華経法師品第十に「末法においては、釈迦如来の...
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種々の御書の現代語訳

西山殿御返事(雪漆御書)青鳧五貫文をいただきました。雪はきわめて白いものであるから染めようにも染めることができません。漆はきわめて黒いものであるから白くなることはありません。雪や漆とちがって移り易いものは人の心です。善にも、また悪にも染めら...
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「妙法比丘尼御返事」の現代語訳

妙法比丘尼御返事弘安元年(ʼ78)9月6日 57歳 妙法尼御手紙には、太布帷一つは、兄の嫁にあたる婦人からのものとあります。また、尾張次郎兵衛殿が六月二十二日に亡くなられたとあります。さて、付法蔵経という経は、仏が御自身の滅後に、仏法が広ま...
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十大部御書の概要

十大部御書の概要①立正安国論文応元年(1260)7月16日、当時の鎌倉幕府の最高権力者であった前執権の最明寺入道時頼に上呈された。これは大聖人にとって第一回の国主諌暁であった。門徒存知事には「此れに両本有り一本は文応元年の御作是れ最明寺殿・...
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下山御消息 序講

下山御消息 序講はじめに 本抄は建治3年(1277)6月、日蓮大聖人が因幡房日永に代わって、下山兵庫五郎光基宛に認められた長文の御消息です。本文中で大聖人は、因幡房の立場を借りてではありますが「教主釈尊より大事なる行者」と御自身の立場を表現...
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